2008年04月07日

グラウンド・ゼロがくれた希望

この本、図書館で借りたはいいんだけど、感想残すかどうか、ちょっと躊躇して、今までのばしのばしになってしまいましたよ(当然延滞…明日こそ返却しよう)。

まあそんなわけで、堤未果『グラウンド・ゼロがくれた希望』ポプラ社、2004年。



9.11の時にまさにグラウンド・ゼロに居合わせたという数奇な運命をたどった筆者の自伝エッセイ。

いやはや…この人すごくピュアなんでしょうね。いい人なんだろうな。心が綺麗で。9.11を迎えるまでの、アメリカやアメリカが体現してる(とこの人が考えていた)理想に対する、きらきらとした疑うことを知らない恋心には、正直、どんびきでした。高校生ならまだぎりぎりセーフだけど…二十歳すぎてもそれって…。でも世界のために働くっていうセリフを臆面もなく言えちゃう性格ってちょっと羨ましいような、かといってそうなりたいかと言われたら「いや、私は遠慮しとくわ…」と、いいたくなるような。ま、このあたりはこの堤さんと私の性格の違いということで。

で、そんな彼女だから、9.11はまさに大ショック、言って見ればアイデンティティー崩壊の危機。もちろん、自身が突然の不条理な死の恐怖にさらされたということによるショックもすごく大きいわけで、そのあたりの深淵の底からはいあがってくる様子はエッセイとして、そこそこ読ませるものではないかな。でも、それは事件性の力が大きいというか、筆者が書き手として力があるかどうかというのはよくわからない。その点、リービ英雄の『千々にくだけて』は秀逸だったんだな、と気付く。

とまあ、文句たらたらですが、なんでわざわざブログに記録したかというと、今後読みたい本のメモのためです。

この堤さんの最新作『ルポ貧困大国アメリカ』が書評されてたんで、ちょっと読みたかったんだよね。あと『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』とか。堤さんは書き手としてどのような成長・変貌を遂げたのか、それが気になります。





posted by はな at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。