ルノワール好きな方、ほんとにすみません…あのとろけたバターのような女の人の絵を見るたびに「ルノワールの絵を見ると太る気がする!」とかいうわけのわからない被害妄想にかられて今までちゃんと目を向けてこなかったような気がするのですが、なんのなんの、優しい感じの絵、爽やかな感じの絵、私も好きになった絵、いろいろ来てました。
私でも知ってる有名な絵も何点か来てたけど、いいのかね、ルノワール様をこんなに集めちゃって、世界のどこかでルノワール不足起きてないか?といらぬ心配をしてみたり。

それはともかく。
この展示は父である画家ピエール=オーギュスト・ルノワールとその次男のジャン・ルノワールの作品の関連性を探るという斬新な視点の企画展です。予想外にいい感じの企画に仕上がっていて、よかった〜。これはまさに発想の勝利って感じ。
最初のほうに展示されていた父ルノワール(以下、ルノワール)の《白い帽子の自画像》がよかったです。穏やかなタッチの絵で、私の苦手な「とろけるバター系」のむせかえる感じもなく(そりゃあお爺さんの自画像にむせかえるものがあるほうが気持ち悪いですが)、ルノワールって気のいいお爺さんだったのかなあ、みたいな。最初にこれを見てなんだかぐっと印象がよくなりました。
展示はルノワールの作品と息子で映画監督のジャン(以下、ジャン)の作品を並べて展示し、ジャンがいかにルノワールから影響を受けているか、また、「影響を受ける」というような受動的なものばかりでなく、いかに積極的にオマージュをささげているか、ということを検証します。
私が特に好きな組み合わせはルノワールの《陽光の中の裸婦(試作、裸婦・光の効果)》とジャンの『草の上の昼食』です。
ルノワールの絵のほうは、彼の裸婦の絵なのに好きだわ、と思った。緑の中で日光と陰がおりなす陰影がいい感じだからかな。いいなーと思ったよ。ジャンの映像のほうもとってもとっても魅力的!若い奔放な女性が川のほとりに走ってきて服を脱いで水浴します。それをまじめそうな男性が(教授?)追いかけてきて、一糸まとわぬ姿で泳いでる女性に気付いて「あ、見ちゃいけない!」と思い目をそらしつつ、でも見ちゃう〜みたいな。かわいい…(笑)なんかすごく魅力的なフィルムになってました。絵と映像、両方に感じる、自然の中の開放的な体の美しさ、みたいな。
そうそう、これはもともとフランスで開催された企画をもってきたわけなんだけど、日本で開催するにあたっても特に映像に日本語字幕とかは入れてなかったんです。フランスの人だろうなーと思われる女性が見にきていてせりふにくすっと笑ったりしてるのを横目で見て羨ましかったけど、日本人は日本人として字幕なしで純粋に目にうつる映像だけを鑑賞するっていうのもわるくないなって思いました。でも、やっぱりセリフがなんて言ってるのかちょっと気になったり…ごにょごにょ。
あとはジャンの『ピクニック』という、ルノワールの《ぶらんこ》にオマージュをささげたフィルムがよかったです。これは共通性と言うより、絵画と映像の違いがでてるというか。《ぶらんこ》ももちろん楽しげな雰囲気が伝わってくるけど、一瞬を切り取るっていうことはやっぱりぱっと見た目、映像より静的な感じがする。その点、映像はねー、切り取れる時間も長いし、ストーリーもてんこもりできるし、という感じです。ブランコを勢いよくこぐ若い女性の生き生きとした感じ、あと、そばを通りかかった若い聖職者と思われる男性がみとれていて、年配の聖職者にこずかれるところとか、きゅんとくるね。
そして、今出品リストを見返すとオルセー美術館から出てきているものが結構ある。なんとなんと、という感じです。さすがオルセー、きっといっぱい持ってるってことなんだな。
なんだかまたこの世の中に「私の好きなもの」が増えました、という感じで、気持ちのいい展示でした!




コメントとTBを有り難うございました。
TBについて、色々とお手数をお掛けしました。
「とろけたバターのような女の人」という表現、わかります!
企画の面白さが目立ちますが、父ルノワールの作品も名作が来ていて、見応えがありましたね。
私は映画好きななのですが、とても楽しめました。
palpalさん、こんばんは!
おこしくださってありがとうございます♪
とろけたバター、共感してくださって嬉しいです!
あれが味といえば味なのですが…!
でもほんと、有名な絵画作品がきていてびっくりしました。あれだけたくさんいろいろな作品を見ることが出来たら私もなんだか父ルノワールが好きになりました♪
映画もみてみたいです!
ルノワールの絵画だけでも贅沢なのに 映画も楽しめて とても素敵な企画展でしたね。
文化村は 売店もお洒落で楽しめますよね♪
正統派ルノアールというよりは彼の家族、その側面的な顔を窺えたような気もした展覧会でした。
でもやはりDNAは形を変えても子孫に残るものだと思いましたね〜
最近Bunkamuraへはル・シネマに映画を観に行くことより、こうした絵画展に行くことの方が多くなりました^^
スノーパンダさん、こんにちは、はじめまして!
コメント&TBありがとうございました。
みんなの人気者・ルノワール、という感じですが、こんな風に展示したらなんだかとっても新鮮でした☆
だらだら書いてるブログですが、よかったらまたお越しください♪
♪cyazさん♪
cyazさん、こんにちは!
こういうふうにクリエイティブな素質が受け継がれていたのも、父ルノワールが家族を愛して、自分が創造にうちこんでる姿をそのままみせていたからだろうなーって思います。
いいお父さんだったんですね、きっと^^
いつもミュージアムにお世話になってますが、今度はbunkamuraで舞台などみてみたいって思ってます☆
予想に反してお客さんの入りが
あまりよくないようです。
宣伝が悪いのでしょうか?
とてもいい絵が来ているのに
もったいないですよね。。。
そうなんですか?
意外です。みんな大好きルノワール!て感じだと思ったのですが。
なんでだろー。
来てる絵は国立系の美術館で出してもおかしくないぐらいのものですよね!て、そういうランク付けの考え方もおかしいですが(恥)
《陽光の中の裸婦(試作、裸婦・光の効果)》とジャンの『草の上の昼食』は
光の描写が素敵で見入ってしまいました♪
絵画も映像もハダカ。
土曜夜間開館時のスカスカ展示室では、
スタッフのお姉さんの視線がちょっと痛かったです。(=^_^=) ヘヘヘ
今回は子どもを描いた作品がとても印象的でした。
ルノワールの優しさや温かさがストレートに伝わってきました。(^_^)/
りゅうさん、こんにちは!
>《陽光の中の裸婦(試作、裸婦・光の効果)》とジャンの『草の上の昼食』
この組み合わせ、よかったですよね〜。
じっと鑑賞したくなる気持ちわかります^^
お姉さんの視線なんて気にしない!
その他の絵もやさしくて、ルノワールは優しいまっすぐな人生だったんだろうなあって思いました。
こういうストレートなのもいいなあって!
やっと京都に来たのを見ました。
>バター
バターと言えば今はなき「ちびくろサンボ」のトラですよ、はなさん、えっへん。(なにを威張るんや?)
わたしは自分のシンセキみたいな女の人たちが多く描かれてるので、大好きです。
うーむ、ニクニクなわたし。
七恵さん、こんにちは〜^^
こうやって全国巡回してる展覧会は遠いところにお住まいのお友達の感想をきけるのがなんだかうれしいんですよね♪
私もちびくろサンボしってますよ!そういう世代です(笑)
あのバターおいしそうだったのになあ…といまだに思ってます。
ていうか、私も(も、て失礼><)ニクニクなんですよっ!
だから自分のニクニクぶりを見抜かれているようでちょっとむっとするんです(笑)
肉のつきっぷりは私もよく自覚しとるわい!みたいな感じで^^;