2008年02月03日

近代日本画美の系譜

この日の美術めぐりの最後は新装オープンした大丸東京の10階、大丸ミュージアム東京で開催されていた「水野美術館コレクションの名品より 近代日本画美の系譜 ―横山大観から高山辰雄まで―」でした(会期:1月10日から28日まで)。これより前に見た3つの美術館で時間オーバーしてもいいように、遅くまでやってるデパート系展覧会を一番最後に持ってきたのは我ながらキレモノだな、と思っていたのですが、思ったより早く大丸についてしまった感じで、キレモノでもなんでもないじゃん!みたいな一人つっこみを心の中でしてました。

なんかもう、ものすごく私好みの絵ばっかりで、ほんと、大興奮!これはいつの日か水野美術館に行かなくてはならないって思いました。強く、強く思いました。




会場に入るとまず上村松園の《かんざし》。いきなり素晴らしい作品をもってくるなんて…入り口で人が団子になっちゃって動かなくなりますよ!!これは↑のチケットなどにも使われてます。陳腐な言い方ですが、ほんとに松園は美しいよね。大好きです。いつかねえ、松園の描く美人はなぜいいのかってことを自分の中で考えてみたい。本を読んだり、作品をいっぱい見たりして。

下村観山《獅子図屏風》は獅子が雄大な感じ、でも、なんとなく優しい感じがする絵。それは色使いが素敵だからかな。家族の風景だからかな。子獅子がかわいかったです。

上村松園《汐汲み之図》。私の中の松園イメージのメインの部分とはちょっと毛色が違う感じ、周縁的松園。汐汲みってなんだろう、塩にするために海水を汲んでる労働をしているところかな?(←あくまで推測)そんな感じで、「清らかで観ているこちら側まで背すじがきりっとするような美人図」ではない、働いている女の人を描いてます。着ているものの崩れも気にしないよ〜って感じのあけっぴろげな感じがいい。表情もリラックスしていて、ちょっと違った松園を見られたようで、好感持てました。

鏑木清方も出品されていました。もちろん、これもよし。これも自分のテーマなんだよな。松園・清方と並び賞されるけど、さて私にとってのこの二人というのはなんなんだ、ということを自分の中で深めたい。

児玉希望《春月》は綺麗だった〜!白い花が月に照らされている風景。

加山又造の《猫と牡丹》。これ、水野美術館じゃない別の美術館の所蔵作品てことでどこかで画像を見た記憶があるんだけど…気のせいかなあ…。それとも似た絵を何枚か描いてるのかな?ともかく、好きな絵。少しデフォルメされた猫と牡丹のバランスが絶妙な魅力を発しています。猫の絵があると九割九分ポストカードを買ってしまう、という癖があるので、これも買ってしまいました♪





いやあ、ほんと、最初にも書いたけど、すごいコレクション。いつか行ってみたいものです、水野美術館!


posted by はな at 17:39| Comment(17) | TrackBack(8) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは
雪がとけ、春になったら
水野美術館へ車でドライブがてら
出かけてみたいものです。

長野県にはよい美術館たくさんありますね。
Posted by Tak at 2008年02月03日 20:50
♪Takさん♪
Takさん、こんばんは!
まだまだ日本中いろんなところに宝物がねむっているんだなあって思いました。
私は金色の輝くペーパードライバーなので自分ではいけないのですが、バスを乗り継いでいけたらなーって思います♪
Posted by はな at 2008年02月03日 21:47
はなさん こんばんは

上村松園、いいですよね。
松園・松篁・淳之と、対象は違うのに、流れるものはあるんだなぁ、というか、繊細な筆致には癒されます。

下で書かれている「伊勢物語展」近いうちに行こうかな?と思っています。
はなさんのレポート、参考にさせていただきますね。
Posted by 曜子 at 2008年02月03日 22:28
こんばんは
TBありがとうございました。
長野っていい美術館が本当に多いです。
この水野だけでなく北野美術館は日本画の宝庫です。諏訪湖のほうにもまたまた沢山ありますし、一日では見て回れません〜

>加山又造の《猫と牡丹》
こちらははなさんの仰るとおり「何枚も」描かれてます。わたしもこのシリーズの絵はがき何枚も持ってますよ♪親子猫のもあります。
Posted by 遊行七恵 at 2008年02月03日 23:02
こんばんは。
デパート系美術館は、期間中無休で午後8時までやっていますよね。
午後6時過ぎなら、周囲を気にせず思う存分鑑賞できることが多いので、私もその時間帯をねらって、いつもゆっくり名画と向き合っています。
水野美術館は、本当にすばらしい美術館だと思います。
Posted by Minnet at 2008年02月03日 23:03
こんばんは。
とても感激された様子が伝わってきました。というか、私も満足したわけですが。
近々はなさん、あるいは他のブロガーの方々の水野美術館訪問記にお目にかかれそうです(自分もそのなかに入っていたいものですけど)。
それにしても1日盛りだくさんでしたね。いいものをたくさんみて、それが心に残っているというのは素敵なことですね。
Posted by キリル at 2008年02月04日 00:44
♪曜子さん♪
曜子さん、こんにちは!
松篁の絵は見たことがあるのですが、お恥ずかしながら上村淳之は初耳・未見かもしれません。今度見てみたいと思います!
松篁の絵も優しい感じがしていいですよね。

私の伊勢物語展レポは適当な感じなので、他に行かれた方のも参考にしてみてください〜^^
楽しんできてくださいね!



♪遊行七恵さん♪
七恵さん、こんにちは!
なるほど、長野には北野美術館というのもあるのですね。さっそく検索&ブックマークです。
いろいろ行きたいところが増えてしまって困ったことです^^;

加山又造の絵についてもご教示頂きありがとうございます!
そうか、このシリーズが複数あるのですね。
展覧会ではこの絵の前でおばさま達が猫にいちゃもんをつけていて聞いていてへこみました…。
とてもいい猫だと思うのですが…。



♪Minnetさん♪
Minnetさん、こんにちは!
デパート系のメリットを生かして、もうちょっと遅くに到着すればよかったかな〜とも思いました^^;
中途半端な時間についたものだから、まわりは買い物が一段落したお客さんでごったがえしていました。そんな環境でしたが作品の素晴らしさに十二分に楽しんでこられました!
長野にもいきたいな〜という感じです!



♪キリルさん♪
キリルさん、こんにちは!
この展覧会はほんとに私好みで、めっちゃエキサイトでした!
ほんと、いつの日か長野行脚にでてしまいそうです^^;でもこれだけたくさんの名品が日本各地に収蔵されているっていうのは嬉しいような、たくさん見たいっていう欲がわきでてくるような…。

この日はめい一杯歩きました!ちょっぴりヒールの靴だったので足の甲がいたくなってしまって^^;
やっぱり美術めぐりはぺたんこ靴にかぎりますね!
Posted by はな at 2008年02月04日 08:00
はじめまして、こんにちは。
この度は、ブログにコメント&TBを頂きまして有難う御座いました。
私も上村松園の描く女性の気品高さが好きなので、今回の展覧会は嬉しかったです。
長野の水野美術館にも行ってみたいです。
Posted by palpal at 2008年02月04日 13:30
こんばんは。水野美術館の存在は4年前今回出
品されてました山口蓬春の絵を通じて知りました。

長野市にはもうひとつ北野美術館というまぎらわ
しい美術館がありまして、前回訪問したときは
間違って北野のほうへ行くところでした。

今回の展覧会でここのコレクションの質の高さが
わかりましたから、再訪しようと思います。
Posted by いづつや at 2008年02月04日 18:02
♪palpalさん♪
palpalさん、はじめまして。
お越し頂きありがとうございます!
上村松園の美人画はこちらの心の中まで清らかになるような気がして好きです。
でも、そういう凛としたのばかりでなく、いろいろな女性像も描いてたりするところもまたいいなあと思いました!
お互いいつか水野美術館にもいけたらいいですね☆


♪いづつやさん♪
いづつやさん、こんばんは。
お越しくださりありがとうございました!
いづつやさんは4年も前にこの素敵なコレクションのことをご存知だったのですね。しかも実際に水野美術館に行かれたというのもうらやましかぎりです。
私も水野美術館、北野美術館、あわせていってみたいと思います。
長野美術旅行をする、というのも私の「やることリスト」に加わりました!
Posted by はな at 2008年02月04日 20:55
こんばんは。
>獅子図屏風
これ面白い作品でしたよね。迫力があるのに愛嬌があるという。

松園、清方、深水はそれぞれに好きなんですが、この3者の違いがすごくわかりやすい感じでMOA美術館で展示してあるのを夏に見まして(http://shinobun.blog26.fc2.com/blog-entry-687.html)、それぞれなんとなく感じていた違いについて自分なりにまとまったような気がします。
(上の展示、常設がどうかは不明なのですが・・)

>水野美術館じゃない別の美術館の所蔵作品
なんか私もこれ、「長谷川町子美術館」になかったっけ?と思ったりしたのですが、勘違いかしら・・・。
Posted by しのぶん at 2008年02月04日 23:21
はなさん、こんばんは〜。
三井、ブリヂストン、出光、大丸を一日でまわられたのですね!うんうん、交通費的にも効率がよさそうなルートでキレモノという感じがいたします^^

この展覧会に行った後に近所の図書館で加山又造の画集を見たのですが《猫と牡丹》は他にもいろいろバージョンがあるようですね。もう一点出ていた彼の作品も好きな感じだし、けっこう気になる画家さんです。
Posted by chat_noir at 2008年02月04日 23:31
♪しのぶんさん♪
しのぶんさん、こんにちは〜!
MOA行ってみたいなあって思います。
日本画はあまり同じものを常設として出さないから、私が行ったとしてもしのぶんさんと同じものを見られるかわからないのですが、行ってみたいと思います!
しのぶんさんの記事もあとで拝見させていただきますね☆

「猫と牡丹」私の記憶の中では箱根のほうの小さな美術館だった気がします…。いろいろあるんだと思います!



♪chat_noirさん♪
chat_noirさん、こんばんは!
ふふ〜!キレモノ認定、ありがとうございます(笑)
楽しくお散歩できたからそんなに苦ではなかったのですが、あの日は結構足が痛くなって、結構な距離歩いたのかなあと思ってます。美術館めぐりは体力勝負ですね!

>《猫と牡丹》は他にもいろいろバージョンがあるようですね

なるほど〜。好きなモチーフだったということなのでしょうか。いろいろ見比べてみたいですね。
画集で復習されるのえらいです〜!
私も最近、みっぱなしじゃなくて、どうにかして頭の中を整理したり予備知識を増やしたりする方法ないかなーと模索してます。
Posted by はな at 2008年02月05日 23:08
松園と清方、同じ美人画でもやはり違うと思います。
清方はあまり多くは見ていないのでまだよくわからないのですが、松園には京女の「はんなり」「いけず」「強さ」が描かれていると思います。
そのへんはまたじっくりと考えてみたいと思ってます。
はなさんも考えてみてください。
Posted by 好日 at 2008年02月06日 01:03
♪好日さん♪
好日さん、こんにちは!
好日さんが京都で開催された清方展をご覧になってから、私の中での「考えたいポイント」に加わりました、このテーマ。
考えたい、といっても、まだ何も一歩も進んでいませんが><
でも京女っていうのは大事なキーワードなんだと思います。
といっても私自身「京女」を知っているわけではないから、そこを実感するすべもなかなかないのですが…。
いろいろ難しいです!^^;
Posted by はな at 2008年02月06日 22:01
思い返しても密度の濃い内容だったと思います。
わたしはやはり前半が好きですね。
やはり松園の作品は背筋が引き締まりますね〜。
Posted by あおひー at 2008年02月06日 22:29
♪あおひーさん♪
これ、かなりオールスター登場、て感じで、水野美術館も気合を入れてセレクトしてくれたように思います。
美の競演でした!
松園の美人図、もっと見たいなって思います。
見ても見ても届かない世界がありそうです。
Posted by はな at 2008年02月08日 09:31
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

「近代日本画 美の系譜」展
Excerpt: 大丸ミュージアム・東京で開催中の 「水野美術館コレクションの名品より 近代日本画 美の系譜〜横山大観から高山辰雄まで〜」展に行って来ました。 「ベル・エポックの輝き−魅惑の宝飾からガラ..
Weblog: 弐代目・青い日記帳 
Tracked: 2008-02-03 20:51

水野美術館コレクション 近代日本画 美の系譜
Excerpt: 大丸東京店が新しくなり、当然ミュージアムも変わった。 新装開店に相応しい展覧会、『近代日本画 美の系譜』と称して信州の水野美術館の名...
Weblog: 遊行七恵の日々是遊行
Tracked: 2008-02-03 22:32

大丸ミュージアム・東京「近代日本画 美の系譜」展
Excerpt: 大丸ミュージアム・東京で開催されている展覧会「近代日本画 美の系譜 〜横山大観から〓山辰雄まで〜」に行ってきました。 大丸ミュージアム・東京は、大丸東京新店オープン後、初めての訪問です。 ..
Weblog: 美術館は楽しい
Tracked: 2008-02-03 22:48

【みる】近代日本画 美の系譜
Excerpt: 大丸ミュージアム・東京で「水野美術館コレクションの名品より 近代日本画美の系譜 〜横山大観から?山辰雄まで〜」をみた。 長野の水野美術館が所蔵する日本画コレクションから厳選された約60点が東..
Weblog: アトリエ・リュス
Tracked: 2008-02-04 00:45

近代日本画 美の系譜
Excerpt: 大丸ミュージアム東京で、1/28まで開催中の「水野美術館コレクションより 近代日本画 美の系譜 〜横山大観から高山辰雄まで」に行ってきた。
Weblog: Blue Bleu Blu
Tracked: 2008-02-04 13:25

水野美術館のすばらしい日本画コレクション!
Excerpt: 大丸東京店で今、展示してある水野美術館の近代日本画コレクションに仰天した!長野市
Weblog: いづつやの文化記号
Tracked: 2008-02-04 18:05

「近代日本画 美の系譜」、「田中みぎわ展 こころの船を出す」、「現代美術版画展」
Excerpt: ちょっと貧血気味なのでこれ書いたら寝ます! 今年はアートレビューはなるべくシンプルにいきますよ。
Weblog: ライトオタクなOL奥様の節約入門日記
Tracked: 2008-02-04 23:21

近代日本画 美の系譜(大丸ミュージアム)
Excerpt: 「近代日本画 美の系譜」が1/28で終了ということで、日曜日に東京駅の上にある大丸ミュージアムへ行ってきました。 大丸って実は行ったことなかったのです。 てっきり古い建物かと思ってたら、新館に..
Weblog: あお!ひー
Tracked: 2008-02-06 22:25
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。