2008年02月01日

源氏物語について

読書したわけではないのだけれど、今年は千年紀ということもあって、方々で源氏物語に関するミニエッセイが出てくることと思いますので、そんなものをちょっと抜書きしようと思います。

私も2月が終わったら源氏物語(与謝野晶子版)読破に挑戦です!


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三田村雅子(フェリス女学院大教授・日本文学)
主な著書に「源氏物語 感覚の論理」「源氏物語 物語空間を読む」「枕草子 表現の論理」など

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<抜粋>
物語が都世界の権力と栄達の物語を切り捨て、不遇と落魄の宮家の物語に心を寄せ、死と病と出家と救いの物語に大きく舵を切っていくのは、パトロンたちの期待を裏切り、はぐらかすための重要な方針転換だった。宇治十帖の荒々しい世界に足を踏み出し、権力の柔らかな圧力から逃れることこそ、源氏物語の最後の身ぶりであった。
 光源氏という勝ち馬の前で生涯負け犬として生きなければならなかった弟八宮。宇治の地に残り、死ぬことを選んだ大君。匂宮の官能的な愛も薫の俗物的な愛も拒んだ浮舟。その物語を語りぬくことで、源氏物語は栄華よりも権力よりも大切なものと向き合おうとする。天才光源氏ではなく、平凡な八宮・薫を描き、美しくて理想的な紫上でなく、欠点も誤解も、判断ミスもある大君・浮舟に焦点を結ぶことで、宇治十帖はわたしたちの隣に息づく「普通の人」の体温を伝えていくことに成功する。

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それにしても、歌人の小島ゆかりさんのこの一言も屈託がなくってなんだか「読破するぞ!」っていう鼻息荒い私の肩の荷を降ろしてくれた感じがして、いいものです。

「歌詠みでありながら、五十四帖を読みきったことのないわたしも、「源氏物語」を愛する読者のひとりである。」

posted by はな at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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