2007年09月27日

浮世絵師たちのシニア・パワー 北斎・広重・三代豊国還暦からの挑戦

太田記念美術館で開催されていた「浮世絵師たちのシニア・パワー 北斎・広重・三代豊国 還暦からの挑戦」(9月1日〜26日)に行ってまいりました。

高名な浮世絵師たちの“晩年”の作品に焦点をしぼって一気に御紹介!展覧会のタイトルがなんだかぱっとしないのですが、どうしてなかなか、ますます意気軒昂という感じ、斬新だったり洗練されてたり、おとなしくまとまることを知らず、創作が楽しい!という感じが伝わってくる見事な絵がたくさんありました〜!



最初の畳の間にあった作品がとても好きでした。
松川半山《家族祝宴図》。還暦のお祝い、ということなんでしょう。家族でにぎやかにうれしそうに騒いでいる絵にモデルとなった狂歌師・白水舎百田の狂歌が添えられます。

「難もなくいそちの波をこしてはやむそち峠にかかるたのしさ」

いいなあって思いました!こういう風に愉快な気持ちで年を重ねていけるっていいなあって。

葛飾北斎《富岳三十六景》が出ておりました。なんだか色合いが薄いなと思ったんだけど、これは、保存状態があまりよくないものを大田記念が所蔵しているということ?他にもっと鮮やかな色のがあるのかしら?

と、そんなことを気にしつつ見てました。でも、絵としては素敵。「尾州不二見原」っていう絵は作りかけの桶の向こうに富士山が見える面白い構図。桶作りの職人さんの雰囲気も元気な感じです。

北斎は他に《諸国名橋奇覧》という揃ものからも何点か出てました。こういうのって、話を聞いたり本を読んだりして描くのかな?

あと中国の地図を表現した《唐土名所之絵》ていうのも細かい!これを81歳で描いたっていうのはすごい!

歌川広重ではご存知《名所江戸百景》からいくつか。

《冨士三十六景》という北斎の《富嶽三十六景》の向こうをはってるような作品も!でも、やっぱりなんていうか広重っぽいテイスト。

三代豊国の《東海道五十三次之内》、好きだな〜!それぞれの宿場の土地柄になじみのある役者の絵を描いてるのだ。なんだか、アイデアがおしゃれだと思う。

《今様見立士農工商 商人》ていう絵も出ていて、商いをしている店先の様子(ちなみに広重と江戸百でタッグをくんだ魚屋栄吉のお店!)を描いているのです。おもしろいのは、登場人物がみんな女性なのだ。

あと、《今様三十二相》から2枚。これ横浜美術館で見たのだけど、寒そうな顔の絵に「さむ相」とか涼しそうな様子の絵に「すずし相」とかいう、ちょっとした言葉遊びが好き♪

こんな感じでいつ来ても楽しい美術館です!
原宿・表参道のにぎやかな感じから1本道を入ったらこんな異空間があるなんて、おもしろいでしょう〜!

posted by はな at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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