2007年06月27日

浮世絵太田記念美術館

太田記念美術館で開催されていた(この記事を書いている時点でもう会期は終わっています)「ヴィクトリアアンドアルバート美術館所蔵 初公開浮世絵名品展」に行ってきました。



説明書きを転載します↓

ヴィクトリア アンド アルバート美術館(以下V&A)は、大英博物館とともにイギリスを代表する国立の美術館として、世界的にその名が知られています。その膨大なコレクションの中には、約2万5000点をこえる浮世絵が所蔵されていますが、今までその全貌は明らかになっていませんでした。しかしこのたび専門的な学術調査により、V&A美術館の浮世絵コレクションが、他にあまり例をみないユニークな内容であることが確認されました。本展では、その中から初公開作品を多数含む優品約170点を選び抜き、世界に先駆けて紹介いたします。歌麿、北斎、広重、国芳など、再び海を越えてイギリスから日本へと里帰りした巨匠たちの作品をお楽しみください。

ということです!

浮世絵もいいなぁ、図録ほしいなあ、と思いましたが、本展示の図録は売り切れだそうでした。まあ、会期最後だったしね。しょうがないか。今度、浮世絵について入門書みたいの探そうかしら。

感想は…やはり画題そのものが魅力的で惹かれるものが多かったです。

以下覚書。

喜多川歌麿《音曲比翼の番組 おつま 八郎兵衛》は夫婦の情がしっとり伝わってきていい感じでした。

見入ってしまったのは歌川広重の《浅草奥山 貝細工(鶴、兎ほか)》《同左(猿、鶏ほか)》《(枇杷に小禽)》などです。貝細工なんかは題材そのものが細かい作りこみをしてるんだとは思うんだけど、それにしても、歌川広重って風景画ではなく、こういう小さい細かいものを描いたら、なんていうか、キモ怖い迫力がある人なんでしょうか?

歌川広重について本がほしくなりました。

あと画題が個人的にヒットていうかホームランだったものは山田抱玉《(犬張子)》。犬のおもちゃ超かわいいです〜!!
そして礒田湖龍斎《(虫を捕まえる猫)》!!猫ちゃんを描いてるものは無条件で好きかも。そんなまずそうな虫捕っても食べられないでしょ〜ていいたくなるような感じ。こびない眼差しがまた愛おしいのです。

そのほか、すごい描写力だなあ、と思わされたのが喜多川歌麿の《画本虫撰》や《和?夷(わかえびす。漢字がわかりません、すみません)》です。虫なんかとても精密です。

版下絵などもたくさん出品されていて、特に題材的に面白かったのが歌川貞秀《新板早替両面化物》。なにやらユーモラスな化け物がたくさん描かれています。

今回の展示の見所のひとつとして「世にも珍しい江戸琳派の浮世絵
」ということで展示公式サイトにも取り上げられており、私がこの展示に行くきっかけになったブログさんでもピックアップされていたので、どんなものか、と興味津々みてきました。
…ありました。団扇の絵で酒井抱一《(蚊)》。蚊って…。うーん、私にはなにやらとてもシュールな作品に見えました…ごめんなさい、抱一さん。

他にも面白い絵がたくさん。浮世絵は海外に流出して云々…ということをよく聞きますが、こうしてまとめて里帰りしたものを見ると、ああ確かに海外に膨大なコレクションがあるんだろうな、なんて実感するわけです。

会期ぎりぎりの飛び込みでしたが、とてもよかったと思います!


posted by はな at 16:13| Comment(7) | TrackBack(3) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はなさんこんばんは。

>歌川広重って風景画ではなく、こういう小さい細かいものを描いたら、なんていうか、キモ怖い迫力

私もこれには驚きました。
あの通俗的(?)な風景画も美しいのですが、
展示されていたのはちょっと怖いくらい不気味でしたよね。他にどんな作品があるのかと気になります。

>シュールな作品に見えました

シュールな部分に見る面白さということで…。結構ハマりました…。

リンクの件、どうもありがとうございます。
喜んでお願い致します!
Posted by はろるど at 2007年06月27日 22:13
♪はろるどさん♪
はろるどさん、こんばんは^^
コメント&TBありがとうございます☆

歌川広重のちょっと怖いような絵の数々、目を奪われましたたよね!私もこういう系統の絵をまとめて見てみたいと思いました。浮世絵師っていろんな表情を持っていてかなり奥が深そうですね〜!

抱一の蚊は…^^;
でもほんとにはろるどさんのおっしゃった俳人の目ていうのはあるなって思ったんです。私も最近放置されている短歌チャンネルを開けなくてはと思いました。

リンクもご快諾頂きありがとうございます!
早速追加させていただきますね^^
これからもどうぞよろしくお願いいたします♪
Posted by はな at 2007年06月27日 23:27
TBありがとうございました。
貝細工については、岩波新書の
「江戸の見世物」を見ると詳しいことが
分かるでしょうね。
Posted by 一村雨 at 2007年06月28日 00:45
おはようございます。
コメント&TBありがとうございます。

素早い行動力に脱帽です。
カタログ売り切れでしたか。

礒田湖龍斎はプライス展辺りから
気になっていたのですが、
出光の肉筆画を観て一気に
自分の中でブレイクした絵師さんです。

もっともっと勉強して
沢山の絵師と素晴らしい作品に触れたいです。
Posted by Tak at 2007年06月28日 08:11
♪一村雨さん♪
こんにちは、はじめまして!
私のブログにお越し頂きありがとうございました^^
書籍のご紹介、ありがとうございます!
最近自分の中で静かに江戸時代への興味がわいてきているところなので、早速探してみたいと思います☆


♪Takさん♪
Takさん、こんにちは!
Takさんのおかげでここも見に行くことができました^^いつもお世話になってます!ありがとうございます☆
出光の肉筆浮世絵展も素晴らしい作品がたくさんありそうですね!これもたしかもうすぐ会期末…。いそがなくては!
私も江戸文化をもっとよく知りたくなってきました^^
Posted by はな at 2007年06月28日 10:10
こんばんは。
あべまつです。
コメントと、TBありがとうございます。
浮世絵にコメントしている方のお名前を見て、びつくり〜です。
おなじみさまのお名前です。
今年は本当に浮世絵の当たり年。
沢山面白い物と遭遇できて、嬉しいです。

これからも、よろしくお願い致します。
Posted by あべまつ at 2007年06月28日 23:01
♪あべまつさん♪
あべまつさん、こんにちは^^
お越しくださってありがとうございます!
ありがたいことに、美術系ブログの大御所の方々にコメントいただいたりしています☆
コメントいただけるほどたいした記事でもないことは痛く自覚しているのですが…^^;

私、浮世絵をこんなにまとめてみるのはこれがはじめての機会なのですが、すごく楽しくてもっと見たくなりました!今ほかにもいろいろな場所でやってますよね。チェックしたいです^^

それではこれからもどうぞ宜しくお願いいたします☆
Posted by はな at 2007年06月29日 07:15
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