2007年06月26日

東京国立近代美術館―写真と絵画と―

↑この記事の題名みたいなタイトルの展示がやってるわけではありません。念の為。これは私の気持ちを表しただけのサブタイトルです。

ええと、このブログでもしつこく登場していた、私が片思いしていた人、仮にK氏といたしましょう、が好きだと言っていたアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真展が東京国立近代美術館で開催中でしたので、もう頭の中桃色になりながら行ってきました。写真家はロバート・キャパくらいしかしらない私ですが、前回勧められたエリオット・アーウィットの展示会にも足を運んだしね。人に恋焦がれるというのは行動力の源泉になりますわね、はい。

ご案内はこちら。
http://www.momat.go.jp/Honkan/Henri_Cartier-Bresson/index.html

見ていてね、ああ、この写真は絵画にはできない何かを可能にしているな、なんてことを思いながら歩いていたんです。でも、それは、20世紀、もしくはコンテンポラリーという時を表現するのに写真のほうが優れている、ということを言いたいわけではないです。そこに優劣はありません。写真と絵画、それぞれできることがあって、できないことがあって。そんなことを間近に見ながら会場を回っていました。

ありきたりな表現だけど、人間を描写することに非常に長けている。何よりも雄弁な一瞬を、その意味するところを最大に効果的に見る者に提示する構図で切り取る、その才能、恐るべし。


(↓えー、こっから先は、自分にしか書いてる意味がわからない、超独り言的な書き物になります。そんなもの、自分の手帳にでも書いておけ、という感じですが、そこはご容赦ください。)

そしてね、決定的瞬間が私に訪れたんですよ。
その決定的瞬間ていうのは、K氏は世界をどういう風に見ているか、K氏の思考回路はどんな風になっているのか、そんなことが雲間から太陽の光が一瞬差したように、ぱっとわかったような気がしたんです。それに気付いたとき、K氏が遠い遠い人のように感じられて愕然としました。K氏の人となりをつまびらかに説明して、ここで私がひらめいたこととの関連性を書くのはK氏のプライバシー侵害になるのでいたしませぬが、とにかく、私はK氏をまた少し理解できたような気になり、そしてそれによりK氏が遠くへ行ってしまったという皮肉なことになったわけです。決定的瞬間、それは、失恋の瞬間だったんでしょう。もちろん半年前に好きだと伝えて断られたときが立派に失恋の瞬間だったわけですが、今日私に去来した感情こそが本当の意味での失恋だったのかもしれない。好きだった人が好きと言っていた写真の前で、突然の喪失感に打ちひしがれて、ちょっと涙が出そうになりました。

(↑はいはいはい、意味不明な書き物、ここで終わり。はいのはいのはーい!)


まあ、そんな感じで、超ブルーになりながら写真を見終わったわけですよ!

で、気を取り直して、同じく近美の4→2階で開催されている所蔵作品展へ!

「所蔵作品展 近代日本の美術」
http://www.momat.go.jp/Honkan/permanent20070605.html

ちなみに同時開催中の「アンリ・ミショー展」は自分的にスルーだったんですが、見たほうがよかったのでしょうか。

まあ、それはさておき、これ、すんばらし〜!ブルーも一気に吹き飛んだわ!失恋しようと自分は自分、元気に生きていけるわ〜て感じで!写真はトラウマだからしばらく絵画ばっかり見よう。

他の美術系ブログさんでアンリ・ミショーの評判を見てから(←非常に日和見主義)自分にあってそうだったらもう一度足を運んで、そしてこの所蔵作品展ももう一度みたらいいさね!

てなわけで好きな作品覚書。

菊池契月《鉄漿蜻蛉》。非常に涼やかな、少し物寂しげな、植物群と人物像の合い間をトンボが黒い影のように飛んでいる、素敵な作品!

土田麦僊《湯女》。セクシーです。下世話な例えだけど、覗き見しているような背徳感を感じさせるセクシーさ。こんな絵に描かれたモデルとなった女の人はどんな人だったのだろう。藤の花もとても美しい。

藤田嗣治《五人の裸婦》。これは藤田嗣治カラーに無条件にKOされたって感じかしら。

伊藤深水《露》。女性3人もめちゃ美人なんだけど、周りの花が精密だし華やかだし、目を奪われます。

上村松園《母子》。優しいお母さんて感じですごく心が温かくなる。私の中での上村松園ブームがしずかに巻き起こってそうな予感。

東山魁夷《青響》。色が綺麗。て、私が東山魁夷の作品を言葉で表現するとき、いつもそれしかでてこなくて、非常にボキャブラリーが貧困だなあ、と思うわけですが、ほんと、色が綺麗なの!

加山又造《春秋波濤》。桜と紅葉とがいっぺんに見られる。非常にゴージャス。私の好きな感じのゴージャスさ。

堅山南風《白雨》。鯉のぬぅっとした迫力が印象に残っています。

あと、岸田劉生特集ていう小コーナーもあって、そこにあった麗子ちゃんが生まれる直前に仕上げた自画像がすごく心に響きます。

いい絵たくさん持ってるなあ!という感じでした!!
posted by はな at 20:37| Comment(0) | TrackBack(2) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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