2007年04月23日

モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

今日は渋谷のbunkamuraに行ってきました!
「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」というちょっと興味深い展示がやっているからです。


☆展示会サイトより☆

エコール・ド・パリを代表する画家アメデオ・モディリアーニ。彼は32歳の時に才能豊かな18歳の美しい画学生ジャンヌ・エビュテルヌと出会い生活を共にしますが、病魔に冒され35歳で早逝してしまいます。彼の死の2日後、ジャンヌは第二子を宿したままアパルトマンの窓から身を投げ、出会いから僅か3年で二人の 愛と人生は、儚く消えてゆきました。本展ではジャンヌの遺族が秘蔵していたコレクションを中心に、モディリアーニ、ジャンヌそれぞれの油彩、水彩、素描作品と写真等の資料で、モンパルナスに咲いた愛と悲劇の軌跡を辿ります。


これを読むとかなり興味深いでしょ?
モディリアーニについて背景知識がほとんどなかったから、早世の天才だったこと、奥さんも芸術家だったことは初めて知りました。

展示は二人の人生の時間軸に沿って二人の作品を見せてくれるようになっているんだけど、私はどちらかいうとジャンヌの絵の変遷というか成熟していくプロセスに目を奪われました。

「第1章 出会う前のふたり」というセクションの中の「ラ・バヤデール」なんかでは絵を描くのに必要なインプットもアウトプットもセンスがいいなあと思ったし「ピッチャー、瓶、フルーツ」という静物画はすごく秀逸だと感じました。これ、光を感じるのよ。そんなわけで、ジャンヌは才女なのよね。それが14歳も年上の天才をひきつけたっていうんだから、年上好きの私としては、あやかりたいなというか、女たるものこうでなくちゃ、と思うわけです。感想が思い切り下世話ですみません…。

「第2章 出会いと同棲の始まり」で前述したジャンヌの成長の軌跡がよくわかってすごく面白いんです。一連の裸婦のスケッチがあったんだけど、ジャンヌがモディリアーニの影響を受けているのが見て取れたり。でも、モディリアーニの影響を受け取るだけじゃないんです、いろんな試みをみせてくれます、どんどん大人になっていきます。

「第3章 ニースへの旅立ち」のセクションにあるモディリアーニがジャンヌをモデルにして描いた絵はとても美しいです。とても。
パンフレットと買ってきた絵葉書のへなちょこ携帯カメラ写真で恐縮ですが、こんな感じ。

パンフレットの絵にされてるのが「大きな帽子を被ったジャンヌ・エビュテルヌ」



これがとてもきれいだと思って絵葉書を買ってきた「肩をあらわにしたジャンヌ・エビュテルヌ」。すごくきれいです。



あとねえ、確かこのセクションであったと思うんだけど、キャプションを見る前は「あら、これは誰が描いた絵かしら」と思わされた絵がありました。モディリアーニだったんですが。ジャンヌを黒目で描いた絵なんです。生き生きとした感じがなんか斬新でした。たぶんね「赤毛の若い娘、ジャンヌ・エビュテルヌ」だと思います。出品目録だけを見て絵を思い出すのは時として難しい場合がありますね…。

ジャンヌもすごいじゃん!!て思ったのはこれ「クローシュ帽の女」。



最後のセクションである「第4章 永遠の沈黙」は紹介するのも寂しい…。悲しい感じでした…。「死」ていうジャンヌの絵なんて怖いし…。孤児になってしまった娘さんもかわいそうすぎる…。
ちょっと最後はしんみりしてしまうのです。



全体的に鉛筆スケッチが多いので「がっつり見ましたぜ、おなかいっぱい!」という感じはちょっと薄いかもしれないけれど(←私だけ?^^;)ほんと、展示のタイトルの通り、1つの「物語」を読んでいるような気分にしてくれる興味深い展覧会でした。




☆あとから追加☆
この展覧会のことについて書かれたブログをいくつか探してみました。TBを遅らせていただきましたが、おばかなseesaaがへなちょこTBビームを打っても届かなかった記事がいくつもあり、その中でもこのままだまって指の間からこぼれていくのを見逃すのももったいない、と思う記事がいくつかあったので、記録のためにこちらにリンクをはらせていただくことにしました。
同じ展覧会を見た人の感想を読むのって楽しいですね。

しかのつづれ日記さま

風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜さま

posted by はな at 18:33| Comment(12) | TrackBack(3) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はなさん!「肩をあらわにしたジャンヌ・エビュテルヌ」、最高にきれいですね!モディリアーニって、そういうエピソードがあったんですか。これは、渋谷に行かなくては・・・。

ところで、14歳年上ですか、なかなか良いですね。考えれば考えるほど、私も年上、好きみたい。もちろん、「素敵な」年上に限りますけれどね。妻帯者でも、あこがれるのは自由、ということで。
Posted by palette at 2007年04月23日 21:38
あぁ、すっかり忘れてた!
これ行きたいと思ってたんですよ。
忘れずにいこう。
すてきだったようですね。
よかったですね♪
Posted by at 2007年04月23日 22:26
そういえば、渋谷bunkamuraで展覧会を見たことがない、ということに記事を拝見していて思い当たりました。なかなか興味深い展覧会なんですね〜!
Posted by rubicone at 2007年04月23日 23:57
♪paletteさん♪
絵葉書のそのまたぴんぼけ写真というコンディションですが、この美しさ伝わったでしょうか〜!
陳腐な言い方かもしれませんが、「愛の幸せがあふれている」という感じです。とてもきれいです。油彩などいわゆる「展覧会」的な作品よりスケッチのほうが多い展示なのですが、展示の視点そのものが興味深いので、なかなか掘り出し物の展覧会だったと思います!よろしかったら足をお運びになってください^^
そしてpaletteさんも年上好きの自覚がもくもくと〜?あこがれるのは自由ですよね、私も今までの人生であこがれる素敵なおじ様はたくさんいました!おじ様萌え体質なので…^^;



♪そさん♪
展覧会や映画っていこうと思っていてうっかり期間が過ぎてしまったりすることってありますよね^^;ぜひスケジュール帳に「モディリアーニ&ジャンヌ」と書いておいてあげてください!
平日だったこともあり結構すいていてゆったり見られたのもとてもよかったです。モディリアーニばかりこんなに集中して見ることももうないかもなーなんて思いながら。



♪rubiconeさん♪
bunkamuraの展示は時々掘り出し物をやってるなぁと思うことがあります!さりげなく注目してます^^この展示もなかなかよかったと思います☆
シアターコクーンやオーチャードホールは料金的にまだちょっと私は敷居が高いのですが、いろんな催し物が楽しめて素敵な場所ですよね!
Posted by はな at 2007年04月24日 00:24
はなさま
「しかのつづれ日記」のしらいしです。
リンクを貼って戴き有難うございました。

はなさんの日記を読んで、展覧会のテーマに沿って、丁寧に作品を鑑賞されているなあと感心させられました。僕はどこかで甘ったるい物語を排除して、絵そのものだけを観ようとしていたんだなあと気づきました。だから、ジャンヌの絵の成長はよく見ていませんでした。(笑)

若くて、美しくて、絵の才能があったから、年上のイケメン芸術家に近づいてしまったんだけれど…、その先の事までは考えていなかったんですね…。

優れた作品には必ず物語がありますよね。芸術を手に入れるには代償が伴うのですね…きっと。

鉛筆のスケッチの多い展覧会でしたが、僕はモディリアーニのスケッチがとても好きです。

薄い鉛筆で、撫でるようにかかれた細い線、あの今にも消えそうな線に、強く官能性を感じます。
Posted by しらいし at 2007年04月26日 04:17
しらいしさん、こんにちは!
こちらにもお越しくださってありがとうございます。
ハンドルネーム、「しか」さん、なのだと思い込んでいて、しらいしさんのブログでそうお呼びしてしまってのですが、ごめんなさい…。

絵を含めて「作品」というものはある時点からもう作者の手を離れて鑑賞する側の解釈にゆだねられるものだから、しらいしさんのように「二人の人生」という物語の文脈を排除して絵を見る見方も、私みたいに文脈の中で楽しむ見方も両方あるのだと思います。今回は展示タイトルも「物語」と銘打っているし、どっぷりと物語に浸って見て来ました^^

油彩を見る機会が多いので今回の展示でもどうしても油彩に目がいってしまったのですが、スケッチも貴重な作品群だったと思います。

>薄い鉛筆で、撫でるようにかかれた細い線、あ
>の今にも消えそうな線に、強く官能性を感じま
>す。

こうして誰かに言葉にしてもらうと「ああ〜そうだったなあ〜」と淡く思い出してくるような気がします…。


Posted by はな at 2007年04月26日 11:16
[♪Paris-Tokyo雑記帳♪] へのトラックバック、ありがとうございました。
私も「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」、是非見に行きたいと思っています。
Posted by yuriko at 2007年04月29日 10:11
♪yurikoさん♪
はじめまして。
お越しくださってありがとうございます!
この物語展、とても素敵な展示になっていました。お時間あったらぜひご覧になってください^^
Posted by はな at 2007年04月29日 12:12
こんばんは。
TBありがとうございました。

一度でいいからモディの作品を
これでもか〜とお腹いっぱい
観てみたいと思っています。
Posted by Tak at 2007年05月23日 22:19
♪Takさん♪
こんばんは!こちらこそコメント&TBありがとうございました!
今回の展示は思ったよりはいわゆる”モディリアーニの作品!!”というイメージのある油彩画が少なかったこともあってちょっぴり軽めな仕上がりでしたもんね。私もめいいっぱい見てみたい、と思いました!
Posted by はな at 2007年05月23日 22:58
はなさんこんばんは。コメントとTBをありがとうございました。

ジャンヌの絵を前面に押し出し、画家としての彼女を見る内容はとても新鮮に思いました。
ただ、やはりあの最期へと向かう二人のドラマは何とも劇的です。
ジャンヌの「自殺」を見ると、なんともやりきれない気持ちでいっぱいになってしまいました。そして遺髪…。もう言葉も出ません…。
Posted by はろるど at 2007年06月12日 01:31
♪はろるどさん♪
はろるどさん、こんにちは^^
お越し頂きありがとうございます。

ジャンヌは今まで画家としてモディリアーニほど脚光を浴びては来なかったけれど、それでも、かなり見ごたえのある作品を描く力ある芸術家だったように感じました。少なくとも私は個人的に気に入った作品が何点もありました!
それにしてもやはりこの「物語」は結末が悲しすぎますね…。最後は悲しくなって足早に通り過ぎてしまいました…。
Posted by はな at 2007年06月15日 19:58
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