2007年02月24日

クリティークと萌えのあいだ −姜尚中トーク&サイン会−

一応、記事タイトルは、あの映画にもなった小説のパロディです。エンヤがきこえてきそうです。

というわけで、いってまいりました!
場所は丸の内オアゾにある丸善さんかわいい

だいわ文庫創刊1周年記念
『日本人はどこへ行くのか』(大和書房)刊行記念
姜尚中さん トーク&サイン会、です!!揺れるハート

ええ、ええ、ミーハーですから、おっかけですから、ファンですから、彼は私のアイドルですから。なんとでもつっこんでください。

ちなみに、本の内容を確認せずに購入してしまったわけなのですが、基本的には1995年に出版された本に若干の追記をして文庫化したものです。

で、6時の開演時間になって現れた姜氏は、グレーのスーツにノーネクタイでシャツのボタンをラフにはずしているという、なんだ、この、私の萌えポイントに160キロ級のストレート剛速球をなげこむスタイルは!!みたいないでたちでした。

お風邪を召されているとのこと、もう、「せんせ揺れるハート今日はもうお帰りください。資料の整理は私がやっておきますから揺れるハートえっと、コピーには直接蛍光ペンでラインひいちゃっても大丈夫ですか?揺れるハート」みたいな、使える助手になって、しかも、さりげなく風邪薬を渡したい!!みたいな妄想も炸裂するわけです。

…ていうか、きもいね、私。
書いていて、自分できもくなってきたわ…。

公演の内容は、今この時代にもう一度この本を出版することの意味づけといったところで、北朝鮮の核をめぐる六者協議の評価や「東北アジア」の未来像などについて語っていました。

うーん、私の基礎知識のあいまいさに起因するところも大いにあると思うけど…「これはすごい!!」級のエキサイティングさを伴ってこちらにぐいぐい吸収されるような議論ではなかったかな〜なんて思っちゃったりして…。私の知識不足なのか、姜氏の議論にアカデミックな緻密さが不足してたのか…ごめんね、ごめんね〜、そんなえらそうなこといえないんだけどさ〜。
あと、基本知識っていう問題だけでなく、私が学生時代「同時代を論じる眼差し」というものをトレーニングしてこなかったっていう要素もあるかもしれないわね。同時代を語るときの「え、そんなこといっちゃっていいの、飛躍しすぎじゃない?」「アカデミズムは”未来の可能性”についてどこまで言葉をつむいでいいの?」的な気持ち悪さ・勇気の出せなさに耐えかねて、私はもっとあたりさわりのないジャンルを勉強してたわけだけど。まあ、そんな私の弱点をつついてくる内容ではあったわけです。
でもさ、裏を返せば、萌えが原動力になってるというスタート地点はどうあれ、自分が今まで避けてきたジャンルに目をむけることになったっていうのはありがたいことだよね。

まあ、私の土俵ではなかったな、というアウェー感をひしひしと感じながらも、一生懸命人の話を聞いて考えをめぐらせた1時間は、なんだか、学生時代を思い出させてくれるような、得がたい時間でした。

氏のトークが終わってQ&Aタイムもありました。やっぱ、質疑応答って突っ込んだ話が聞けて面白いよね。2人質問していて、六者協議におけるロシアの役割・思惑について、と、「東北アジア」の未来において日本と韓国がタッグをくむ…という氏の構想について、もちょっとクラリファイさせて、みたいなものでした。氏がどのくらいアジア経済についての深い知見があるのか知らないし、そもそも私に知見が皆無なのであるからして、その議論の妥当性を判断できないのが如何せん哀しいところなのですが、日本と韓国が手を携えて(←特に経済的紐帯を念頭にしゃべってたように聞こえた)中国とのパワーバランスをとっていく、みたいな青写真は、どこまで具体的なの?ってちょっとダウトをかけたくなりました。疑問には思うけれど、具体的に自分の反論が出せないってのが、結局のところ、勉強不足の凡人の悲しさよね。

うーん、ていうか、姜尚中氏ってアカデミックな人なのかどうなのか…。判断しかねるなあ…。
私にとっての氏の魅力は著書『在日』の中に凝縮されてるからなあ。雄弁なる声を持つ在日コリアンという存在がすごく魅力的に感じたんです。政治学者(…学者、よねぇ、やっぱり…うーん…)としての氏は、それほど私をアトラクトしないかも…なんていったら悪いかしら。ていうか、私の頭が悪いだけかしら。

まあ、そんなことを、足りない頭でいろいろ考えながら、サイン会にうつっていったわけです。

ここでね、また頭の足りなさ炸裂ですよ!
氏を目の前にしたら、今まで頭でくるくる考えていたことなんてみんな「萌えの嵐」に吹き飛ばされちゃったわけです!
だって、サインに名前添えてくれたんだよ?握手してくれたんだよ?至近距離で笑顔を見ちゃったんだよ?あー、終わりよければすべてよし、だ。そう思った私、しまりのない顔してたんだろうなー、とちょっと反省。

で、見る見る?見たい?ていうか、見て。

直筆サイン〜揺れるハート








家宝にするざます!

姜尚中氏の手は大きくてあったかかったです。
このぬくもりは忘れられないでしょう。良くも悪くもこのぬくもりは、私が氏の書物を読むときの眼差しを暖めてしまうものだと思います。
posted by はな at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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